海水から飲み水を作る方法!海水ドリンク、どんな味?海に遊びに行った時に便利な飲料水

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「海水ドリンク」

初めてこの言葉を聞く方が多いと思います。

例えば、夏に海に遊びに行った時に持ってきたスポーツドリンクを飲み切ってしまった。

そんな時には「海水ドリンク」を試してみてはいかがでしょうか?

海水ドリンクの作り方

作り方は、バケツに三分の一くらい海水を汲みます、

バケツの中央にコップなどの小さめの容器を入れて浮かび上がらないように

中に重りとなる小石を入れます(出来るだけゴミが付着していない物を使います)、

バケツに蓋をします(このときビニール等の水分を通さない材質で出来た物を使います、

透明なラップなど中が見える素材が便利です)、

バケツに蓋をしたら中央に小石を置いて少し窪ませます

(窪ませた先端がバケツ内に置いたコップの中央に来るように調整します。)、

準備が出来たらバケツを炎天下で数時間放置し、海水から水分が蒸発するのを待ちます。

数時間たってコップの中に水が溜まっていれば成功です。

 この水の精製方法について詳しく説明します。

海水はそのままでは飲む事が出来ません。

ナトリウム濃度が人体内の体液より高いため、

大量に飲んでしまうとナトリウムを過剰に摂取してしまうためです。

少量飲んだ場合は海水が体内から水分を奪ってしまうため、

より強い喉の渇きを引き起こします。

海水を高温環境に置くと水は沸点が低いため次第に蒸発していきますが、

その他の成分はそのまま海水中に留まります。

天然塩を塩田で作る場合はこの原理を利用します。

また死海や塩湖のように海水より塩分濃度が高い場所が存在するのは

水分の蒸発量が流入量よりも多いため、次第に濃縮するためです。

出来た水はそのまま飲んでも美味しいのですが、コップに入った水に対して10分の1程海水を加えると、

より体に吸収しやすい飲料を作ることが出来ます。

以上が「海水ドリンク」の作り方です。

海水ドリンクの凄いエピソード

少し話は変わりますが、人類はアフリカを起源として

陸伝いに広がって世界に広がっていったとの説があります。

海岸沿岸部に留まってその地に住み始めた人々も多いのですが、

太平洋中央付近の島嶼部に人類が住んでいた痕跡が見られることもあります。

(イースター島のモアイ像など)これらの地域は水深が深いため、

氷河期で海面が低下していたとされる時代でも陸続きになることはなく、

どのように移動したか長年謎とされていました。

そんな中、海を渡って島にたどり着いたのではないかとの説を唱える人が現れました。

当時この説は信憑性に欠けるとして、ほとんど受け入れられませんでした。

理由は次の通りです。

「エンジンなどの人工的な推進装置があっても島に到達するまで数日はかかる

ましてや帆など自然の力を利用する航行法では数週間から数か月はかかるだろう、

その間の水はどうやって確保するのだ?」と。

実際に海を渡り、昔の人類が海を渡って新天地に辿り着いた事を実践した実験があります。

「コンティキ号」の旅です。

この実験で先に述べた方法で水を作りながら航海を続け、ペルーのカヤオ港を出発して

8,000キロ先のツアモツ諸島のラロイア環礁に到達しています。

この記事を読んで興味を持たれました方が一度「海水ドリンク」をお試しくだされば幸いです。